ありがとうございました
今回も残暑、という言葉がひったりなあつい一日。
いつもお世話になっているみなさんはもちろん、第一回目〈そう いう わけさ。〉自由が丘で開催したときにも来てくださった 1997 SS COMME des GARCONS HOMME PLUS チェック期のジャケットをお買い上げいただいた黒の目(@blackdeseye)様、おそらく産まれる前につくられたであろう川久保氏デザインの tricot COMME des GARCONS セットアップをお買い上げいただいたお客様、大阪から来ていただいたお客様、ご近所にお住いのお客様、海外からのお客様、そのほかたくさんのコムデギャルソン好きのみなさま・・・。
ありがとうございました!
だりん(@bon_lab)様お手製のふたご帽子と、アンナ・カリーナと、ジャン=ポール・ベルモンド。Pierrot Le Fou
コムデギャルソンを意識し始めたのは学生の頃。綺麗な生地、シンプルなデザイン、それにプラスされる「意識」
— だりん (@bon_lab) September 11, 2019
ファッションはアートではなくビジネスという言葉。芸術は生活に必ずしも必要なものではない。けれど、身に付けること、そばに置く「意識」が気持ちよくするのだ。
コムデギャルソンを何かひとつ身につけていた。
— だりん (@bon_lab) September 11, 2019
前も書いたけど、内側と外側の境目にまとわりつく心地良い感覚。
それが自分にいま必要なもの、大事にしたいこと。
毛糸のアクセサリーは学生時代のToo muchな花の絵に一番近い。
こちらもだりん様お手製毛糸のアクセサリー
次は花火? Les Amants du Pont-Neuf
いつかはロスコルームにも
2007 A/W COMME des GARCONS HOMME PLUS〈MYWAY〉Sebastian Horsley
コムデギャルソンに限らず、洋服やモノに対するいろいろなことを感じた、そんな一日でした。
以下、ひとり言。
コムデギャルソンは一生もの。
フリマアプリやオークションで高値で取引されているから、ショーピースだから、そういう理由だけで購入したものが自分にとって本当に価値あるもの、一生着れる、着なくとも一生大事にするものになるのでしょうか。
1980年代のものをいまでも大切に着ていらっしゃる、何回もお直しをして着ていていらっしゃる、母や父から譲り受けたコムデギャルソンです、そんなお客様がたくさんお店やイベントに来てくださいます。
ブランド立ち上げ当初から購入されている方が、また次の世代の方へ、と持ってきてくださったり。
コムデギャルソンだけの古着屋〈ディエチCDG〉はその橋渡しとしての場所、でありたいです。
すぼんの左ポケットが破れたら(これは特殊な事例)お直しすればよろし、毛玉もポリ玉もできたら取るもよしそのままでもよろし、色あせたら染めなおせばよろし、あの日あのときに着たな・・・と笑みを浮かべるもウルウルするもよろし、そうやって自分のものなっていくものだと思います。
お金さえ出せば買えるアーカイブも良いですが、それぞれに文脈があり生涯自分によりそう、そんなコムデギャルソンを。
最後に
ファッションとは、あなたが自分自身に取り付けた何かであり、そしてファッションが生まれた意味との対話を通じて、あなたが身につけた何かです。
着ることなしにファッションは意味を持ちません。
この点が芸術と違うところです。
川久保玲